(画像は、動画からお借りしております。)
『シューマンズ バーブック』基本情報
原題:Schumanns Bargesprache
制作:2017年(ドイツ)
監督・制作・脚本:マリーケ・シュレーダー
チャールズ・シューマン
岸久
上野秀嗣
ほか
あらすじ
世界的なカクテルブックの著者であるチャールズ・シューマンが、バーとカクテルの原点を求めて世界を巡るトラベルドキュメンタリー。
ニューヨーク、キューバ、日本などの世界トップバーテンダーの興味深いインタビューも楽しめます。
感想
バーテンダー同士の会話で描かれるBARは、とてつもなくカッコいい。
歴史・文化的な側面からのアプローチが多く、教養として観ても損はしない内容。
業界の生き字引に対する態度が三者三様で面白かった反面、日本人の几帳面さが目立つのもまた興味深い。
職業映画として充実した内容だったので、バーテンダーの皆様はぜひ一見を。
※ここからは、ネタバレを含みます。本編視聴後に読んでいただくのがオススメです。
チャールズ・シューマンとは?
ミュンヘンで人気のバーを4軒経営する一方、いまだ現役でカウンターに立ち続けています。
1991年に発行したカクテルブック『シューマンズ バーブック』は、世界各地のバーテンダーのバイブルとして有名です。
2018年には新装版として復刻し、今もなお世界のバーテンダーの教本として読み継がれています。
作家アーネスト・ヘミングウェイが愛したダイキリとは?
作家アーネスト・ヘミングウェイの愛したカクテルとしても有名です。
「高めのグラスで砂糖なし」
これがヘミングウェイ流の注文だったとか。
理由は「生まれつきの糖尿病だったから」ということでした。
いかにも大酒飲みとして名を馳せた彼らしい逸話です。
作中登場した古民家カフェはどこにある?
残念ながら2015年に閉店。
現在は、コーヒー豆専門店「KOFFEE MAMEYA」として復活営業しています。
「1日に5杯飲む」というほどコーヒー党なシューマンさん(健康のため現在お酒はあまり召し上がらないそうです)。
ちょっと窮屈そうに古民家に佇む姿が愛らしく、癒されました。
登場した日本のバー
日本編に登場したバーは、全て超がつく一流のバーテンダーがカウンターに立つお店ばかり。
この映画を観る方の大半は、ご存知の店ばかりとは思います。
僭越ながら店名をご紹介いたします。
東京都中央区銀座5-4-15 エフローレギンザ5ビル地階
・スタア・バー
東京都千代田区有楽町1-1-2東京ミッドタウン日比谷
※マスターバーテンダーの岸久さん
映画の監修にお名前がありました。
2020年閉店
・ベンフィディック
東京都新宿区西新宿1-13-7 大和家ビル9F
『シューマンズ バーブック』とは?
本書の特徴は、シューマン氏自身の主観や哲学が散りばめられていること。
昨今は、カクテルのレシピなどスマホからいくらでも手に入る世の中ですが、その全てはバーテンダーの血が通った歴史そのものです。
バーカウンターで働いた私の実感として、血の通った文脈でカクテルに触れてみるのもいいのではないか思います。
【おまけ】劇中の日本人アーティスト
映画音楽チェックしたくなっちゃう人むけ、劇中曲の日本人アーティストをピックアップ!
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おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、ドキュメンタリー映画『シューマンズ バーブック』をレビューしました。
本記事が、あなたの映画ライフ、BARライフの一助になれば幸です。
おしまい
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