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【主夫になるきっかけ】BARのお客さんに気づかされたこと

主夫

20代前半、私がバーテンダーをしていたころのお話です。
あるお客様に言われたことがきっかけで、その後の生き方が大きく変わりました。
私がライフワークバランスを考えるうえでも指針となっています。

男の育児と職場の理解についてはこちらでも書いています。
【男の育児に対する職場の理解】子供が生まれて、職場の上司から言われたこと

都心で、海外観光客の来店もあるような立地のお店。
営業日=出勤日で、週6のフルタイム勤務でした。
よく働けてたな。。。

北欧からのお客様

あるとき北欧のお客様(国名忘れちゃいました)がご夫婦でいらっしゃいました。
接客中に私のことをいくつか質問され、私が結婚していることなどもお話しすると、お客様から
「お店は毎日あいてますか?」と尋ねられました。

「週6日です」と私が答えると、軽くうなずいてから

「家族との時間はいつあるんですか?」と返ってきました。

そこで私はハッとしてしまい、即答できませんでした。

私は家族のために時間をつかえているだろうかと考えてしまったんです。
家族のために働き、時間を費やしているのは事実でした。しかし、その時間が家族を幸せにしているのか、そこまで考えが及んでいなかった。働くことに精いっぱいで、そこで満足してしまっていた自分に気づかされました。

店長の手前もあり、その場では「努力してるんんですけどね(笑)」というような、中途半端な答えを返した気がしますが、本心は別のことを考えていたのです。

なにが家族のためになるのか

北欧ご夫婦の一件以来、「仕事は家族のために頑張っている」という不文律を、私は疑ってかかるようになりました。

それまで私の働き方について「頑張ってるね!」と応援してくれるひとはいましたが、疑問を投げかけられることはなかったのです。私自身初めての飲食業界だったこともあり、そんなものかと、考えることを放棄していたところはあります。なにより、家族との時間という視点で働き方を考えることが、当時はできていませんでした。

家庭と仕事のバランス

いま私の主軸は家庭で、仕事との割合は9:1くらいです。

妻の理解と協力があって、今の暮らしがあります。
理解以上に、私が主夫になることを望んでくれた妻には感謝しています。

この先変化していくかもしれませんが、今のところ対価のある仕事はほぼしていない状態です。それでも、日々の充足感は20代の頃より、はるかに高いです。お金に換算できないものを得ている実感があるからです。どんなにお金を積んでも手に入れられない家族との時間をいまは満喫しています。

20代で出会えた新しい価値観に感謝

「家族との時間はいつあるんですか?」といった、あの北欧ご夫婦の言葉は今でも私の指針です。
どんな生活のどんな人かは、まったく知りませんが、家族と過ごす時間を当たり前にもっている人生感には、いまも憧れています。

自分の価値観を変えるほどの出来事は、人生でそう何度も起きることではない。そう考えると20代前半の私はラッキーだったなと思います。

おわりに

私は紆余曲折を経て、いまの主夫生活をおくっています。
苦労は絶えませんが、楽しく満ち足りた日々です。

誤解なきよう言っておくと、仕事はとても大事だと思っています。人生における仕事の配分が人によって違うだけで、働かない生き方を推奨しているわけでもないです。

(仕事って誰かの代打みたいなもんだと私は考えているので、それなら主夫だって誰かの代打ですよね。)

人生のバランスをとるために、私は仕事の質や重さを変えました。
今回あらためて振り返ってみて、これでよかったなと思っています。

 

おしまい

▶コマログの中の人

コマログの中のサル。大学時代に心理学のはしっこをかじって以来サル化が進行している。
主夫歴3年妻と2人の子どもと猫と暮らしています。映画は年間300本くらい。いまは毎日子どもとウルトラマン。好きな映画は「素晴らしき哉、人生!」好きな本は串田孫一さんのエッセイ、好きなウルトラマンは、ウルトラマンZ

子育てのためになるインプットと映画について書いています。

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