この記事はこんな方にオススメ
・子どもをほめるときの注意点を知りたい。
・子どものほめ方を体系的に学びたい。
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ほめ方の3タイプ
子どものほめ方は大きく3つに分けられます。
・人中心ほめ
・プロセスほめ
1.おざなりほめ
おざなりほめは、評価だけを伝えるほめ方です。
何がどのように良かったのかという具体性に欠ける、中身のないほめ方です。
2.人中心ほめ
人中心ほめでは、子どもの性格・能力・外見などを評価します。
「さすが男の子だね」「さすがお姉ちゃんだね」というのも、子どもの行動とは関係のない表面的なほめ方の一例です。
とくに性別に対して評価を伝えることは、いまの時代の流れからも疑問がわきます。
3.プロセスほめ
結果よりも、行動の中身を具体的にほめます。
プロセスほめでは、結果よりも過程を重視します。
子どもの自立心や自主性などを育むには、プロセスほめが適しています。
逆におざなりほめ、人中心ほめには、子どもへの影響として不安なことがあります。
おざなりほめ、人中心ほめがNGな4つの理由
お使ざなりほめ、人中心ほめのNG理由は次の4つです。
・興味を失う。
・チャレンジしなくなる。
・モチベーションが下る。
1.ほめられ依存症になる
ほめられないと自身が持てなくなります。
他人からほめられることでしか、自分の価値を見いだせない状態です。
「ほめられたい」という承認欲求が強くなり過ぎると、ほめられないことが不安になります。
2.興味を失う
おざなりにほめられ続けると、ほめられる為だけに行動するようになります。
ほめられることだけが快感になってしまいます。
たとえば、好きだった習い事が、ほめられなくなった途端、やる気を失うということがあります。
ほめられること自体が目的になってしまうのは要注意です。
親が選んできた習い事などは、思い当たる節があります。
最初のころは、親がほめてくれるのが嬉しくて通うんですけどね・・・
3.チャレンジしなくなる
能力や表面的な成果だけをほめることは、チャレンジ精神の低下につながります。
他人からの評価を守るために、失敗しそうなことに挑戦しなくなる。
たとえば「頭がいいね」と言われ続けると、そのイメージがくずれることを避けるためにテストをまじめにやらなくなったり、言い訳をするようになります。
ほめた結果チャレンジの機会が減ってしまっては本末転倒です。
4.モチベーションが下る
努力や過程をみないほめ方は、子どものやる気をうばいます。
努力をして成し遂げることの価値を感じられなくなる。
たとえば、適当に描いた絵をほめられてしまうと、このくらいでいいのかと次の努力をしなくなってしまいます。
努力の大きさにかかわらず、いつでもほめられると、子どもは頑張らなくてもよいと考えるようになってしまいます。
自分のことで忙しい時など、条件反射で「すごいね」ばかり繰り返すのはやってるかも・・・。気をつけるわ。
ほめるときの3つのポイント
ほめるときのポイントは3つあります。
・具体的にほめる
・質問をする
1.成果よりプロセスをほめる
努力・挑戦・工夫などのプロセスをほめることが大切です。
がんばる姿勢をほめることで、チャレンジ精神や工夫する力を育みます。
たとえば、子どもがテストで100点をとったとします。この場合「100点をとれるくらいがんばったんだね」と努力をほめることができます。
努力を評価されることで、仮に結果がでなくても、次のチャレンジを促せます。
プロセスを見ていなかったり、ほめることができない場合は、あとの2つの手段も有効です。
2.具体的にほめる
ほめるときは、できるだけ具体的に表現することも重要です。
具体的な評価のほうが、次のモチベーションにつながります。
たとえば、子どもが描いた絵に対して「よくできました!」だけでは、子どもは何が良かったのか分かりません。
見たままでいいので、色や形など目についた特徴と合わせてほめることがコツです。
3.質問をする
ほめるだけでなく、質問してみるのも1つの方法です。
大切なのは、子どもがどう感じているかです。
質問はYES・NOで答えられるものは避けましょう。
会話のキャッチボールになるような自由回答形式にするのがコツです。
質問が苦手な方には、次の2つの方法をオススメします。
・最上級形容詞をつかう
5W1Hの質問をする
いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)、をつかって質問をすると、答えは自然とYES・NO以外になります。
最上級形容詞をつかう
「もっとも」や「いちばん」をつかって質問するのもおすすめです。
この方法では、子どもがじぶんで考えて答えを出すことになるため、オリジナルの回答を引き出しやすいです。
「何が一番楽しかった?」や「どれが一番おいしかった?」は、かなり使えます!
まとめ
一生懸命に頑張っている子どもには、「頑張ったね」と声をかけたいものですよね。
今回は「プロセスをほめる」という方法をご紹介しましたが、一番大切なのは、親が子どもに対して正直であることだと思います。
私たちが子どもたちを一生懸命見守っているように、子どもたちも私たち親のことを見ています。
正直なコミュニケーションは何よりも大切だと思います。
おしまい。
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