ジンアンドイットをご存知ですか?
マティーニの原型といわれるカクテルで、その誕生は19世紀の中頃。なんと「製氷機がなかった」時代から飲まれていたといわれています。
ジンアンドイットのレシピ
・ジン30
・スイートベルモット30
[ビルド][カクテルグラス]
2つの材料を混ぜ合わせグラスに注いで完成です。
製氷機のない時代から飲まれているカクテルということで、氷なしで作り歴史の味を体験してみるのも乙なのかもしれません。
イットの意味とは?
イットは「イタリア」を意味しています。「ITALY」の頭文字から2つとって「IT」です。
理由は、スイートベルモットがその昔イタリアンベルモットと呼ばれていたことに由来します。
そのためジンアンドイットではなく、ジン・イタリアンなんて呼び方もあるようです。
なぜマティーニの原型なのか?
諸説あるマティーニ誕生の逸話の中でも特によく目にするのがこの3つ。
・アメリカのマルティーニというバーテンダーが考案した説
・伝説的バーテンダーのジェリー・トーマスが考案した「マルチネス」を原型とする説
・イタリアのマルティーニ&ロッシ社が、自社のベルモットをPRするためジンアンドイットを利用したことを起源とする説
・伝説的バーテンダーのジェリー・トーマスが考案した「マルチネス」を原型とする説
・イタリアのマルティーニ&ロッシ社が、自社のベルモットをPRするためジンアンドイットを利用したことを起源とする説
ジンアンドイットがマティーニの原型といわれるのは、マルティーニ&ロッシ社のPRに使われたことで、そのレシピとマルティニの名前が結びついたことが理由のようです。
どれが正解というよりは、どれもマティーニへと続く歴史の過程にあったのではないかと私は考えています。
ジンとベルモットの香りが溶け合う紅のマティーニで、カクテルの歴史に想いを馳せてみるのもいいですね。
ジンアンドイットのジンは「オールド・トム・ジン」
ジンアンドイットが飲まれていた19世紀半ば、主流のジンといえばオールド・トム・ジンでした。あえてクラシックなカクテルに挑戦するなら、材料にもちょっぴりこだわってみたいところです。
ヘイマンズのオールドトムジンは1800年代のレシピをそのまま再現し現代に蘇らせた一本。
ジンアンドイットを作るのにぴったりのジンです。
ベルモットは、マルティーニロッソがおすすめです。
マティーニにゆかりのあるマルティーニ&ロッシ社のスイートベルモットで作ってみるのも一興です。
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