いい子症候群をご存じでしょうか?
うつ病やアダルトチルドレンなどにも影響するといわれてる「いい子症候群」
今回は、いい子症候群にしてしまう親の特徴とその対策についてまとめてみました。
いい子症候群にしないための親の関わり方もまとめています。
いい子症候群とは
いい子症候群とは、親にとって「いい子」であろうとする子どもの行動特徴のことです。
教育評論家である尾木ママこと尾木直樹さんの発言で広まったともいわれているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
「いい子症候群」の子どもは親や周囲の大人の反応をうかがって行動する傾向が強く、はたから見れば大人の言うことを聞き、手のかからない、まさに「いい子」にみえます。
しかし、いい子症候群と呼ばれる子どもたちには、将来の人格形成にも影響するような次の特徴がみられます。
・自己主張がない
・自分で選択できない
・反抗期がない
・自分で選択できない
・反抗期がない
他人からの評価をたよりに行動すること慣れてしまうのは要注意です。主体的に考え行動する力の成長に影響がでる可能性があります。
自己主張が苦手になったり、言動が受け身になったり、自分で選択するような場面でも選べない、ということが特徴として挙げられます。
特に、2歳~4歳は、発達心理学で第一次反抗期といわれる時期ですが、いい子症候群の子どもには反抗期がこないといことも特徴としてあげられます。
いい子症候群の子どもの将来的な不安
いい子症候群の子どもが大人になるにあたり、将来的な不安を4つにまとめてみました。
・自己肯定感が低い
・人によって態度が変わる
・指示待ち人間になる
・精神的な不安を抱える
・人によって態度が変わる
・指示待ち人間になる
・精神的な不安を抱える
- 自己肯定感が低い
ありのままで肯定してもらえる自信が持てなくなる可能性があります。親の期待に応えることに価値を見出すことが習慣化することが原因です。成長し大人になったとき、自己肯定感の低くい大人になってしまう可能性があります。 - 人によって態度が変わる
いい子症候群の子どもは、相手から評価されるために行動するので自主性が乏しくなりがちです。相手が変わると行動も変わってしまいます。態度に一貫性がないと対人関係で苦労することも考えられます。 - 指示待ち人間になる
自分で選択してきた経験が少ないと、ひとの指示なしでは行動ができなくなるお恐れもあります。行動を選択するときに、「親の都合のいいほう」や「親から評価されるほう」が基準となってしまうのもいい子症候群の特徴です。 - 精神的な不安を抱える
いい子症候群の子どもは、親の反応を気にするあまり自分の本当の気持ちを抑えてしまいやすい。自己矛盾を抱えてしまい、結果として精神的な不安を抱えやすいです。
自己の精神バランスが崩れやすいため、将来的な大人への成長過程で、不登校、アダルトチルドレン、うつ病などへの影響も危惧されます。
いい子症候群にしてしまう親の特徴
発達の途中段階にある子どもにとって、周囲の大人、とくに親の影響は大きいものです。
子どもをいい子症候群にしてしまう親の特徴を3つにまとめてみました。
・感情的に叱る
・子どもを褒めない
・ほかの子と比較する
・子どもを褒めない
・ほかの子と比較する
- 感情的に叱る
子どもをしつけるときに、感情的に叱ってしまうのは要注意です。社会のルールなどを身につけるために、叱るということも必要ですが、感情的になってしまうと、叱られた内容よりも親の機嫌を取ることに意識が向いてしまうことが考えられます。 - 子どもを褒めない
子どもを褒めることは、その子の自信に大きく関わります。子どもはみんな、親に「褒めてもらいたい」と思っているものです。褒められる機会が少ないと、「自分が認められていない」と自信が持てなくなり、自分の主張ができなくなっていきます。 - ほかの子と比較する
ほかの子どもと比較するのも、いい子症候群の原因といわれています。他の子どもと比較されることは自信の低下につながります。 他の子を基準にせず、子ども自身の個性と成長を認めてあげることが自己肯定感を高めてくれます。
親の基準や都合ではなく、子どもの個性や成長に合わせたコミュニケーションが大切なんですね。
子どもを持つ親が気をつけるべきこと
さいごに、子どもを持つ親として気をつけたいポイントを3つにまとめてみました。
・叱り方
・褒め方
・子どもの意思を尊重する
・褒め方
・子どもの意思を尊重する
・褒め方
子どもを褒めるときは、結果ではなく努力(プロセス)を褒める。
結果よりも子どもの努力やそれまでの姿勢などを褒めることが大切です。
結果だけを褒めていると、結果を出すことが目的になってしまいます。
努力の姿勢を具体的に褒めてあげることで、次のモチベーションにもつながります。
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・叱り方
子どもを叱るときは、感情的にならず、具体的に伝える。
気をつけるポイントは「感情的にならないこと」子ども自身を否定しないこと」
人格を否定するような叱り方は子どもの自尊心を傷つけてしまう恐れがあります。
結果や子ども自身を否定せず具体的な理由を説明して改善を促すことが大切です。
叱るときは、決して子どもの人格まで否定しないよう要注意です。
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・子どもの意思を尊重する
親の意見を押し付けず、子どもの意志を尊重して見守る。
子どもの思いを尊重することも重要です。
親が良かれと思っている意見でも、子どもは「ほんとは違うのにな」と思っていることもあります。
親が自分の意見を押し付けすぎると、子どもが自分の意見を言いにくくなってしまうかもしれません。
親の都合や、子どもを心配する気持ちもわかりますが、子どもの意志を尊重することも大切です。
おやつを子どもに自分で選ばせてみたりして、自主性や自信をもってもらうのもいいですね。
まとめ
いい子でいてくれることは、親にとってとてもありがたいことです。
できることなら「親の言うことをきいて手がかからない子に育ってほしいな」と思ってしまいます。
だけど、そんな親のおもいが「子どもの気持ちを閉じ込めってしまっていないか」と考えるのも、私たちにしかできないことですよね。
正直2人の息子と過ごしていると予想できないことが多すぎますが、彼らのありのままを受け止めて、愛情を伝えていきたいなと思います。
おしまい
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